sinful skinful THE BEST OF THE TROGGS THE COWSILLS IDIOT OPTIMISM THE SINGLES COLLECTION
イノシシの代役ブタ・ジャケとして2007年の一発目に紹介するのは、オレンジ・バイシクル、スモークやらのモーガンレコードに関わりある面子によるグループ、フィックル・ピックルの唯一のアルバム(1971年)。もしかしたらお遊び企画的なアルバムなのかもしれません。僕はオレンジ・バイシクル繋がりで知り、ポール・マッカートニーの「Maybe I'm Amazed」(ボートラ#13で)をシングルヒットさせていることからまずビートルズ系だろうとの考えで購入。聴いてみると、文句なくビートルズ・・・でもメロディってよりも(メロディもすごく良いですが)その遊び心溢れる“音を楽しむ”姿がまさにビートルズだった。#1「California Calling」はジャジーな「Hello Goodbye」のような趣。RCA期のレイ・デイビスの作風にも近い。タイトル#2「Sinful Skinful」はポールマッカートニーとレイ・デイビスの共作のようだ。Aメロがポールでサビはレイ・デイビスって感じ?。#3「Sandy」はマッカ・メロディそのものと言える美しいアコスティック・ナンバー。極上のオヤスミ・ソングだ。ミュージカル調のお遊び#4「Doctor Octopus」も参加アーティストの楽しげな音作りが感じられて◎。そして続いてくる曲#5「Saturday」がロイ・ウッド風の逸品メロディとストリングス・アレンジが最高な名曲だから降参してしまいます。さらにさらに続く#6「Only For The Summerr」も名曲でアイリッシュ・トラッドなイントロから繋がる感動的なメロディと感動的なコーラス。#7「Let Me Tell You」はバッドフィンガー/マーマレードに通じる甘美なAメロ〜ポールのようなシャウトが入るロックンロール#に変化。んー最高♪。#8「Down Smokey Lane」は『Ram』あたりのポール好きにオススメ。#9「Blown Away」でのユーモア・センスを感じるヒネクレ・アレンジは彼等の真骨頂→それはブラディ・バンチを彷彿とするバブルガム・ポップ#10「Sunshine Pie」で最高潮にハジケル!#11「Barcelona」はエミット・ローズのような美しい#。そして本編ラスト#12「Our Time Is Thru」は後期ビートルズなロックンロール。この各曲の目まぐるしい曲調の変化はまさにホワイトアルバム状態です。この後は完コピ「Maybe I'm Amazed」のカバー含む14曲シングル#がボートラで追加されてますがコレまたマジで佳曲揃い!紹介は省略しますが是非ボートラ付をゲットしてください。これこそ隠れ名盤でしょう。オススメです 60sUKビートバンド、トロッグスのベスト盤。ベストといっても初期のシングル数枚のしょぼいヤツ(全12曲)。でも6年前くらいだとコレくらいしか見つけられなかった。今ではオリジナル盤やもっとお得なべスト盤もゲットできるので欲しいところ。とにかく元祖UKパンクバンドとも言われているだけあって音もヘヴィーで、ねちっこいレグ・プレスリーの声がタマラなく“悪い叔父さん”的(魅力的)。#1「wild thing」は映画『メジャーリーグ』の主題歌だったので有名曲。元の元の元を辿ればニルヴァーナのアノ曲のリフはコレですか?違うか?#2「from home」もドンドコリズムに乗ってレグvo.が。バックの音はかなりアグレッシブ。#3「with a girl like you」は大好きな曲。とてもポップでまさに60sなメロディがイイ!。#5「i can't control myself」は僕のトロッグスへの目覚めの1曲。もう大好きですね。名ビートポップ#。「パーパーパパパっ!」。ファズギターが効いた#6「gonna make you」はちょっとだけ初期キンクスのデイヴ・デイヴィスのロック#の香り。ストリングスに効いたバラード#7「any way that you want me」でまた新たな魅力に気づき。レグのオリジナル曲#8「give it to me」もさほど激しさはないのだけど地味目のメロディの盛り上がり方は結構好きです。アレンジが奇妙なポップ#9「night of the long grass」。3rdの頃はすでにメロディ豊かなフォークよりなポップ#を演っていた彼等を象徴する佳曲#10「love is all around」。イイ。#11「you can cry if you want to」も同じく◎。ソングライターとしてもレグは素晴らしい。ノリノリのロックンロール#12「surprise, surprise(いi need you)」で締め。うぅぅもっと彼等の音に触れたい! 元祖ファミリーコーラスグループ、カウシルズ1967年の1st。パートリッジ・ファミリー(架空家族)と比べるとバブルガムポップってよりもソフトロックか。R&Bなジャクソン5やロックよりのオズモンド・ブラザーズも含めファミリーグループは大好きです。#1「the rain, the park and other things」は大ヒット#。1番の有名曲。印象的なオルガンにコーラス・ハーモニーが抜群、綺麗なメロディでソフトロックの代表#といえます。#2「pennies」はバブルガム度が若干プラスされた軽快#。#3「la rue du soleil」。これはフランス語かな?であればイントロのシャンソンぽい感じも頷けます。#4「thinkin' about the other sude」はアニマルズぽいメロディ・ライン。黒さは感じないのはコーラスが効いてるからかな。バラード#5「dreams of linda」。良く聞くとビートルズ・ライクな#6「river blue」、初期フーにも思えなくもない。個人的に大好きなビートポップ#7「gettin' into that sunny, sunny feelin' again」はvo.の言葉切れもクリアでカッコイーです。#8「that's my time of the day」も大好き。ホーンを活かしたAメロとのギャップでサビが盛り上がるのがツボです。50sのR&Bの影響大の#9「troubled roses」もリズム隊が素晴らしいな。ソフトロックなんて書いたけど本当にバライティ豊かです。そして#10「(stop, look)is anyone there?」のハーモニーポップはベスト#と言えます。#11「how can i make you see」も掛け合い気味のコーラスが好きでリピートしてしまう1曲。シャウトvo.のロック#12「(come 'round here)i'm the one you need」で締め。ボートラ2曲も○です。僕はベスト盤を他に1枚所有してますが、2nd、3rdはさらに人気が高いみたいですね。 エミット・ローズやもっと遡れば当然ポールマッカートニとも しばしば一緒に名前が挙がることもあるヴァン・デューレンのお蔵入り2nd。もともと彼の名前を最初に目にしたのは90sパワポバンド、グラッドハンズ『la di da』での2曲のカバー#でした。1stはもっと有名盤で取り上げたいところですがアルバム不所有で全曲知らないのです。#1「bear with me all the way」から後期ビートルズのポール節が随所に効いてます。ってことはバッドフィンガーって事ですが。#2「make a scene」はクリス・ベルの作品。バンド・サウンド全開でまさにビッグスターとビートルズを掛け合わせ(混ぜる意味あるか?)た感じ。#3「tennesses, i'm trying」のミドル#もこれぞ70sポップてな佳曲。激しいロック#5「that」なんて1stには無かった音だな。#6「life in layers」は最初は地味目のポップ・ロック#だったのですが、一時思いっきりハマって聴きました。陽性バッド・フィンガーもしくはビリー・ジョエルなピアノ・バラード#7「what's keeping you?」も聞かせる#。後のグッド・クエスチョンに繋がる#8「torn in hand」や#9「hand over hand」はハイテク機材が若干耳障りながらメロディセンスは抜群なのでokです。グラッドハンズ経由での出会いの極上ポップ#10「andy please」は名曲。この曲を最初に聴いたのは大きかったです。続く#11「woman needs man needs」もポール・マッカトニー的センスで好きな曲。ギターカッティングが印象的な#13「reminds me of me」や#14「Medley:love at the heart of it / mad at the moon」のロックチューンを聴いていると、メジャー感バリバリのアメリカン・ロックな気もする。vo.なんかも万人受けすると思うし。あーまた1stが欲しくなってきた。 70sにビーチ・ボーイズにも負けないコーラス・ワークにサーフ・ポップばりの軽快かつ爽快な#を連発したポップグループ、ルベッツのシングル集。#1「sugar baby love」は代表#にして名曲。ファルセット・ボイスに重なり合コーラスが素晴らしすぎる。曲の盛り上がりはアバの「dancing queen」ぽい。#2「tonight」も同系統で大滝詠一好きにピッタシ。ビートが効いた#3「juke box jive」は初期ビーチボーイズ好きへ。50sのR&B調#4「i can do it」やプレスリー#をモジッた#6「foe-dee-o-dee」も楽しい。ミドル#5「little darling」にメロディラインが「希望の炎」を感じさせる#7「julia」でももちろんコラースが抜群。個人的に押したい#8「you're the reason why」はカントリー風味も加えた佳曲。よりアコースティックに牧歌的な#9「under one roof」はレイ・デヴィスな感じでグー!#10「allez oop」もイントロでえぇラモーンズですか?と思いきやコレもキンクス風カントリーポップ。「ooh la la」の緩さも心地よい。完全なカントリーポップ#12「baby i know」なんかはイーグルス時代のバニーレドン作品のようだ。#14,15も同系。この頃はヒット曲も出してなかったようですが#13「cherie amour」は何故ヒットしないのか不思議なほど魅力的な#。#17「lola」(カバーではない)のメロディもクセになる。ちょっとTOTOみたい。#18は「夏がくーれば思い出す〜」ですか?笑。後期はありきたりな凡庸な#が増えましたが#22「kid runaway」は名曲と言えるセンチメンタル・バラード。大好きです!21世紀の今でもギターポップ/インディポップのやっている事はコレと大差ないのかも。是非手にしてください。特に初期は必聴。あ、#1は『ウォーターボーイズ』に使われてた。